靭帯に強い力が外から加わり、一部または完全に靭帯が切れることを靭帯損傷と呼ばれます。関節の整合性が保たれている状態を捻挫と呼ぶのに対して、靭帯損傷は関節の安定性に関与する重要な靭帯の損傷をともなう場合になります。代表的な靭帯損傷に膝関節の十字靭帯損傷や側副靭帯損傷があります。
原因
スポーツ外傷、労働災害、交通事故などで外から大きな力が加わり、関節が生理的な範囲を超えて運動を強制されたときに生じます。
主な症状
膝十字靭帯損傷
関節血腫がみられ、痛み、歩行困難、ひざくずれなどが生じます。
側副靭帯損傷
痛み、関節可動域制限がおこります。
治療方法
基本的には患部周辺を入念に手技もしくは電気治療にておこないます。 ただし、膝十字靭帯損傷で膝崩れを繰り返す場合は、日常生活に支障をきたす場合、スポーツ選手など高いスポーツレベルを共有する方は手術療法(整形外科)などをおこなう場合もあります。
注意点
一般的に予後は良好とされておりますのが、靭帯損傷を放置していたり、回復が不十分な状態でスポーツ活動などを再開すると、半月板損傷や関節軟骨損傷など二次的損傷を引き起こし、変形性関節症を生じる可能性もあります。